五のことづて

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

五穀×発酵×和の知恵をブランドコンセプトに、
五穀や発酵食品を使った、様々な和菓子を取り扱っている五穀屋。

実は、和菓子以外にも「発酵食品」として、甘酒や発酵茶などのお飲物もご提供しております。


今回は、この季節にぴったりのお飲物として、
さっぱりとした上品な甘さが特徴の発酵飲料「糀の甘酒」をご紹介。
甘酒についてのまめ知識と一緒に、糀の甘酒の素材へのこだわりをお伝えして参ります。

どうぞごゆるりと、ぜひ甘酒を片手にご覧下さい。


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誰でも一度は口にしたことがある「甘酒」ですが、
じつは、材料の違いによって大きく2つの種類に分けられます。

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

▲ 甘酒の材料になる米こうじ(左)と酒粕(右)

ひとつは、酒粕(さけかす)をお湯でとき、砂糖を加えて作った「酒粕の甘酒」。

冬によく温めて飲まれる、ほんのりとしたお酒の香りを楽しめる飲み物です。
「甘酒」と聞いて、すぐにこちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
※お子様にもお召し上がりいただけますが、酒粕に含まれるアルコールが入っているため、飲み過ぎには注意ください。


そしてもうひとつは、糀(こうじ)から作った「糀の甘酒」。
名前からわかるように、五穀屋の甘酒はこちらのタイプのものです。

米に麹(こうじ)カビをまぶしてできた「米こうじ」と「米」からつくるこちらは、
麹カビによる発酵の作用によって、お米のデンプンが分解されて甘味が生まれます。
砂糖を加えなくてもとても甘いため、酒粕の甘酒と比べてカロリーが低いと言われていて、“天然の甘味料”として、料理に使われることもあるんですよ。

また、アルコール分を含んでいないため、妊婦さんや小さなお子様も安心してお飲みになれるところも、魅力のひとつです。

実はこちらの糀の甘酒、
古くは江戸時代「夏バテ防止」に飲まれていたという逸話があるほど栄養価が高く、「飲む点滴」とも呼ばれているんです。

猛暑で体力が消耗されがちな夏には、
よく冷やした糀の甘酒で、やさしい甘さに癒されながら、栄養補給をするというのもオツなものですね。


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こちらが、五穀屋の「糀の甘酒」。
左の白いビンが「吟醸麹(ぎんじょうこうじ)」、右の赤いビンが「古代米(こだいまい)」です。

▼ 左: 糀の甘酒 (吟醸麹) / 右: 糀の甘酒 (古代米)

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

紅白の縁起のよい見た目の2種類の甘酒には、色の違いもさることながら、素材へのこだわりも秘められています。


白の甘酒「吟醸麹」は、通常の甘酒では「米こうじ+米」を原料にするところを、贅沢に米こうじのみを使用した一品。
吟醸麹の名前は、使用している米こうじが、精米歩合60%以下の「吟醸麹」であることから付けられました。

精米は、玄米を精白する“磨きあげ”の作業のことで、精米歩合が低いほどよく磨かれた状態を示します。
日本酒造りにおいて、“精米歩合60%以下の白米、米麹、醸造アルコール、水を原料として、低温で丁寧に製造すること”を「吟醸造り」というのですが、五穀屋では麹の風味を最大限に引き出すため、日本酒造りの技を甘酒造りに活かし、精米歩合を60%にした米こうじを使用しているんです。

この写真のお米のつぶつぶは、すべて“米こうじ”。

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

ひと口含めば、つぶつぶとした米こうじの食感にふくよかな甘味、すっきりとした後味を楽しむことができますよ。


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赤の甘酒「古代米」は、その名の通り、古代米を使用した甘酒です。

現代で米といえば、「白い」ものが普通ですが、古代から栽培されてきた野生の稲は種皮に色が着いています。
「赤米」「黒米」「緑米」など、野生の稲の特徴を持った米を総称して「古代米」といいます。

見た目だけではなく、独特の風味と、ポリフェノールやタンニンなどの栄養素が含まれるという点でも注目が集まっています。
五穀屋の和菓子「五穀おはぎ はるごと」にもこの古代米の一種「赤米」が使われているんですよ。

▼ 古代米の一種、赤米(左)と黒米(右)

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

古代米には様々な種類がありますが、
五穀屋の甘酒には「赤米紫」という品種を使用しています。

普通の赤米に比べて細長く、濃い赤色の種皮を持つこの米によって、
甘酒全体はほのかなピンク色に染まり、
赤米紫の皮によってプチプチとした独特の食感を得ることが出来ます。

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

▲ 細長い粒が古代米「赤米紫」

この赤米紫、実は、
日本三景のひとつ『天橋立』にある、元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)から拝受した古代米の苗から育てられたものなのです。

毎年11月に執り行われる「古代赤米新嘗大祭」にて赤米が奉納されるこの神社。
歴史は古く、奈良時代の養老三年(719年)に創建されたとのこと。
遷宮で今の土地に移る前の「奥宮真名井神社」であった頃を考慮すると、
何と初代天皇である神武天皇の時代より前、つまり有史以前・神代まで遡るというのが驚きです。

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

時を越えて室町時代、元伊勢籠神社は雪舟の作品にも登場しました。
下の画像は現在では国宝に指定されている水墨画「天橋立図」です。

古代の知恵が染み渡る、奥深くやさしい甘味「糀の甘酒」

右上に鳥居があるのがお分かりいただけるでしょうか?
こちら、実は「元伊勢籠神社」の境内なのです。

雪舟にとって、この神社は天橋立の景観の一部であったということでしょう。
「元伊勢籠神社」の歴史的・芸術的価値が伺えますね。


五穀屋の甘酒に「古代米」を使用したのは、色や食感、風味はもちろんのこと、
神代より幾年を経て現代へと受け継がれた、
『五穀豊穣への願い』を今へ伝えるという、五穀屋の思いがあってこそなんです。


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いかがでしたか?
今回は、実は奥深い「糀の甘酒」へのこだわりをお伝えいたしました。


伝統ある日本酒造りの技を味わう「吟醸麹」と、
はるか遠い時代から現代へと受け継がれた「古代米」。

それぞれに秘められた古代の知恵を感じながら、
暑い夏を乗り切る、とっておきの一杯を楽しみましょう。



▼ 今回ご紹介した商品 ▼

「糀の甘酒 吟醸麹」
 972円(税込)
 オンラインショップはこちら
 ※2016年10月31日までの期間限定販売です。

「糀の甘酒 古代米」
 972円(税込)
 オンラインショップはこちら
 ※2016年10月31日までの期間限定販売です。

「五穀おはぎ はるごと 赤米」
 194円(税込)
 ※こちらの商品は店舗限定販売です。