五のことづて

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

五穀屋の和菓子「五穀最中 よつ割り」は、五穀が入った香ばしい皮と、発酵食品「塩糀、米酢、醤油、味噌」それぞれを使った4種の餡が特徴の最中(もなか)。
最中の皮と餡が別々になっていて、食べる直前に自分で餡をはさむので、パリパリサクサクの食感と五穀の風味を感じられるところが人気なんですよ。

今回はこの「よつ割り」が生まれた経緯についてお伝えいたします。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

そもそも、皆様は最中の由来というものをご存知でしょうか?

最中のもともとの原型は、もち米の粉に水を入れてこねたものを蒸して、薄く延ばして円形に切りそろえたものを焼いた干菓子だったと言われ、ちょうど今の最中で言う皮の部分がこれにあたります。
今でも、もともとお菓子だったこの皮の部分を特別に「皮種」と呼んでいて、種屋(和菓子材料の専門業者)が作って全国の和菓子屋に提供しています。

江戸時代中期には、吉原の煎餅屋、竹村伊勢でこの干菓子を「最中の月(もなかのつき)」と命名したものを販売したという記録が残っていて、今の最中の名前はここから来ていると言われています。
また、このとき付けられた「最中の月」名前は、平安時代に源順(みなもとのしたごう)によって読まれた、ある歌に由来していました。

「池の面に 照る月なみを 数ふれば 今宵ぞ秋の もなかなりける」拾遺和歌集(巻3・秋171)

この歌の「もなか」は中秋の名月、つまり十五夜の満月のことを示しているのですが、平安時代の公家たちは、宮中で行われた月見の宴において白くて丸い餅菓子が出されたのを見て、会話の中でお菓子のことを「もなかの月」と言っていたのだそうです。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

▲平安時代から日本人に愛され続けている「中秋の名月=もなかの月」

竹村伊勢は江戸時代から数えておよそ1000年前のこのエピソードをもとに、「最中の月」と命名したのです。

その後、「最中の月」はいつしか省略されて単に最中と呼ばれるようになり、間に餡をはさんだお菓子「最中饅頭」が考案され、現在の最中の形になりました。
現代では、四角や楕円形など、円形に限らず様々な形の皮や、中に餅や求肥を入れたものも考案され、全国各地でお土産菓子として親しまれています。


よつ割りの皮種は縦横に溝の入った四角形で、4つに割れやすい形をしています。
実は、最初から今の形だった訳ではありませんでした。

五穀屋の最中を開発しはじめた初期の頃は、それこそ満月のような丸い形や、細長い形、シンプルな四角など、様々考案されましたが、共通して考えられていたことは「お口の小さな女性でも上品に食べられる小振りなサイズの最中」ということでした。
その後、「最初からひと口サイズでなくても、割って小さくなるタイプでもよいのでは?」と試行錯誤し、行き着いたのが今の形。

四角い最中をひと口サイズの4つの小さな最中に割ることのできるこの形は、偶然にも五穀を収穫する「田んぼ」の形となりました。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

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この田んぼの形であることから、原案の段階では「田の字(たのじ)」と呼ばれていましたが、その後、鏡割りなどの「割る=分ける」という行為が、実は「お供えものなどの力や、福を分ける、古来のしきたり・シェアのならわし」であることから、"割ってわけあえる"ことに注目し「よつ割り」と名付けられました。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

▲鏡餅を割る「鏡割り」は、餅を切らずに割ることで、縁を繋げて福をわけあう昔ながらの風習


また、よつ割りの皮種(最中皮)はその形だけでなく、素材にもこだわりました。

通常、最中皮には入っていない、五穀を荒く砕いた「グリッツ」を入れたことで、焼き上げる時間を長めに調整していますが、そのことによってより香ばしく、サクサクとしていて、普通の最中にはない香りと食感となっています。

餡は皮種にはさみやすいように、滑らかなこしあんで、やわらかいものを使用しました。
また、発酵食品と素材との組み合わせは、それぞれに味わい深くも親しみやすいものを選びました。

こちらは「塩糀きな粉」。
皆様も召し上がったことのある砂糖と塩で味付けする「きな粉餅」をヒントに、「塩糀×きな粉」の組み合わせで塩味・甘味・旨味のバランスのよい味に仕上げました。
きな粉に含まれる大豆イソフラボンには、女性ホルモンのバランスを整える働きがありますし、食物繊維も多く含まれるので、お通じにお悩みの多い、女性の方にとってもおすすめなんですよ。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

次にこちらが「柚子米酢」。
お酢、とくに米酢には独特の香りがあり、一般的にお菓子には使われないのですが、柚子の香りは米酢の酸味をやわらげ、さっぱりとした味になるので、「米酢×柚子」の組み合わせはまさに最適!
柚子のほんのりとした香りが、食欲をそそる、五穀屋ならではの最中です。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

そしてこちらが「醤油あん」。
醤油独特の風味と旨みがこし餡の甘味と調和する「醤油×こし餡」。
「発酵さしすせそ羊羹 五季」の記事でもご紹介した「醤油糀×餡」の組み合わせと同様、塩味として醤油を入れることで餡の甘さを引き立たせるほか、醤油の旨みが餡の味に深みを与えるのです。

五季の記事はこちら▼
http://gokokuya.jp/blog/detail.php?product_id=569

よつ割りでは、滑らかな餡に仕上げるため、醤油糀ではなく醤油を使用したのもポイントなんですよ。
こし餡が大好き!という方にも「なめらかでおいしい!」とご好評いただいております。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

最後は、「ごま味噌」。
ごまはお菓子にもよく使われる食材ですが、和食の「ごま味噌和え」などで使われる組み合わせとして「味噌×ごま」は身近な存在ですね。
よつ割りの餡では、ごま味噌和えよりも味噌の存在感は控えめですが、しっかりと香るごまの風味の後ろで発酵食品ならではの旨みをプラスする、縁の下の力持ちのような存在です。

わけあって楽しめる、五穀屋の最中「よつ割り」誕生秘話。

こうして「五穀最中 よつ割り」は、4種の餡をたのしめる、個性豊かな最中として完成したのです。


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いかがでしたか?
今回ご紹介した「五穀最中 よつ割り」は、ご家族やご友人と分け合って食べていただきたいお菓子。
ご家族やご親戚の集まりの多いこの季節のお茶うけにぴったりですよ。
よつ割りをお供に、まったりとしたくつろぎのひとときを大切な方とご一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか?



▼ 今回ご紹介した商品 ▼

「五穀最中 よつ割り」
 4個入り 1,080円(税込)
 8個入り 2,160円(税込)
 オンラインショップはこちら