五のことづて

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

立夏も過ぎ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
9月3日(月)に予定されている「水窪五穀ファーム&ダイニング2018」の会場が少しずつ出来てまいりました。
何もない開けた土地が変わって行く様子の一部始終をお見せいたします。

「水窪五穀ファーム&ダイニング2018」の会場は、標高1,100mの山頂。
太陽が近いだけあってジリジリとした暑さは感じますが、山風が心地よい場所です。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

今回は会場の準備の第1弾として、5月10日(木)に畑のベースづくりである耕耘・施肥の作業を行いました。

事前にごっそりと入れ替えていただいた畑用の土を耕耘機で改めて耕し、肥料を撒きます。
最初は「耕耘機なんて触ったことがない!」と言っていた五穀屋メンバーもだんだんと扱いに慣れていき、進むごとに上手に。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

五穀屋メンバー4人とNPO法人こいねみさくぼの方々だけで、なんと100坪×3面の畑を完成させました。
汗だくで頑張ったおかげか、会場近くの山住神社で引いたおみくじで「大吉」を出したのがこの2人です。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

これで準備万端。幸先よく次の工程に続きます。

畑の耕耘から2日後。5月12日(土)の朝7:30には五穀屋nicoe店のある浜北を出発。
今回は、NPO法人こいねみさくぼのみなさんと五穀屋のスタッフ、そして五穀屋を運営する有限会社春華堂の新人メンバーも合わせて約30名も参加いたしました。
新人メンバーは、事務系、販売系、そしてうなぎパイ職人まで。
みんな初めての水窪、アワ、本格的な農作業が楽しみなようで、朝から元気いっぱいです。
アワってどんな見た目?どんな大きさ?どうやって実るの?と、知りたいことだらけ。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

くねくねの山道を登っていよいよ山頂に到着すると、晴れやかな青空とそれに映える山々が待っています。
この自然の中で、ダイニングイベントが開かれるだなんて、まだまだ想像ができないですね。

さて、今回ももちろんNPO法人こいねみさくぼのみなさんに一から水窪五穀栽培についてを教わります。
まずやることは2つ。「電気柵設置」と「水窪アワ作付け」。

この会場は、大自然に囲まれた場所で、もちろんイノシシやシカなどが暮らしています。
こちらがお邪魔している身ではありますが、収穫までは電気柵で水窪五穀を守らねばなりません。
とはいえ、お料理を召し上がっていただく景観の邪魔をしたくないため、図面を見ながら試行錯誤。
それならばと、約500mの電気柵で敷地全体を囲むことになりましたが、これが結構大変です。
ポールが倒れないよう、地下深くまで挿すのは力仕事。これを何回も何回も繰り返して囲います。
元気な新人メンバーの働きっぷりに、こいねみさくぼさんからスカウトがかかるほど!

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

さて、電気柵の設置にある程度目処がついたので、ここでひとやすみ。
休憩のおともは、五穀屋の糀糖の水菓子「天糀(あまこうじ)」。
自然の恵みからうまれた栄養豊富な甘味料「糀糖」を使ったつるんと喉越しのいい水菓子です。

▼天糀 詳細はこちら
http://gokokuya.jp/products/list.php?category_id=46

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

お味は甘酒・甘夏・白桃の3種類。私はお気に入りの甘酒を選びました。
クーラーボックスで冷やしていたので、火照った体に染み渡ります。
美味しかったなぁと思い出してしみじみ。
これからさらに暑くなるので、みなさまもぜひ冷やして召し上がってみてくださいね。

エネルギー補給を終えて、いよいよ3面ある畑のうち両端2つに水窪アワを作付けします。
去年は全て心をこめて手作業で種を蒔きました。が、まさか後々後悔することになるとは、夢にも思っていませんでした…。

アワの1つ1つに栄養を充分行き渡らせるためには"間引き"が必要な作業です。
種を蒔く時に目分量と勢いでやると、この間引きが想像以上の労力を要します。

昨年は、種の量が多すぎて作業が間に合わず、大きく育たないアワも。
せっかく一生懸命生えてきたアワをたくさん抜かなければならない悲しみも味わいました。
育てるのが大変な事を心から実感した苦い記憶を塗り替えるべく、今年は機械で!

一定量を等間隔で蒔いてくれるとても優秀な機械。
ベルトを交換すると、人参などの他の作物にも対応できるそうですよ。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

目印となる黄色紐を等間隔に畑に渡して、それに沿って機械で一直線に種を蒔きます。
この作業では、新人メンバーの性格が垣間見えてちょっと面白い。
まっすぐきっちり蒔きたいタイプ・曲がっても楽しいタイプ。どの子も一生懸命です。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

初めての水窪が緑豊かでとても風が心地よく、ここは本当に浜松なのか!と驚いたという、五穀屋キャストの林さん。
「石を取ったり、土をならしたり、1つずつ種を蒔いたりと、丁寧に作業をすることで秋にしっかりと実るのかなと思いました。
正直、機械での水窪アワの作付けがうまく出来ていたか、本当に芽が出るのか不安ですが、私たちが栽培したアワを五穀屋の和菓子として販売できるのがとても楽しみです。
私も秋に実った畑のダイニングで食事してみたいです!」と目がキラキラ。
自分が引いたラインの水窪アワがちゃんと逞しく育つかどうか、これから4ヶ月間見守ります。責任重大ですね。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

真ん中の畑に植えるのは、水窪で「昔キビ」とよばれる在来のトウモロコシ。
この種を2粒づつ等間隔の穴に浅く埋めていきます。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

昔キビは受粉する可能性を高めるために、少しだけ狭い間隔でまとめて植えるのがポイント。
風で揺れて接触することで交配するのだそうです。

さて、また等間隔に目印の紐を引いたら新人メンバーが一列になって種を植えていきます。
屈んでの作業は若い子たちにも堪えるらしく、時々伸びをしながら長い一列に想いを込めて作業を進めます。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

うなぎパイ職人の山田くんは、ムードメーカーで率先して作業をしてくれる体育会系。
体力には自信があるそうですが、「普段やっているうなぎパイ製造の仕上げ作業と農作業では動きが全然違うので、いつもと違う場所が筋肉痛になりました…。」と大変さを実感したみたい。
「9月3日の水窪ダイニングは作業に携わってくださった皆さんの汗と涙の結晶です!必ず素晴らしいものにしたいです!」と熱い意気込みを語ってくれました。

全員で一生懸命植えた昔キビは、9月には約2mまで伸びると予想されています。
この"昔キビ畑"の内側を収穫・刈り取りして、中にダイニングテーブルを設えます。

ここにしかない水窪五穀に囲まれたテーブルのできあがりです。
テーブルウェアやデコレーションもこだわりますので、こんな風に素敵な設えになりますよ。

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

水窪五穀ファーム&ダイニング2018 会場となる天空の五穀畑を作付け(前編)

ようやく無事に作付けまでの工程が終了。
朝早くから夕方まで、NPO法人こいねみさくぼのみなさんも頑張ってくださいました。
ここから順調に行けば1週間ぐらいで芽が出る予定です。


すくすくと育ってくれるように最大級の祈りを送りながら水窪を後にした矢先、翌日まさかの「シカが敷地内に入った」という連絡が…。
この後どうなったのかは、後日更新の後編をお楽しみに!