五のことづて

一夜限りの『水窪五穀ファーム&ダイニング2019』を開催いたしました

 
2019年9月28日(土)恵まれた天候の中、「水窪五穀ファーム&ダイニング2019」を開催しました。

NPO法人こいねみさくぼとアワの栽培を始めて5年。
浜松の財産である水窪の歴史や伝統文化などまだまだ知られていないことがたくさんあります。
五穀屋はその魅力をお菓子や料理を通じて発信し、多くの人に知ってもらい、訪れてもらうためダイニングを開催しています。

今回のテーマは「伝統素材を未来へ繋ぐ」。
水窪の五穀畑の真ん中で、大地の恵みと豊かさを五感で味わいました。

昨年は標高1100mの家老平(かろうだいら)での開催でしたが、今回は水窪の長尾(なごう)地区、山々に囲まれた段々畑に会場を設営。
アワや高きびに囲まれた畑が素敵なダイニング会場に様変わり。

一夜限りの『水窪五穀ファーム&ダイニング2019』を開催いたしました

 
今回のお客様は20名。多くの方が浜松市内からお越し下さいました。
市内といっても浜松市最北部に位置する水窪と南部にある市街地までの距離はなんと73km、
そのため水窪に訪れるということは小旅行のようなものなのです。

会の冒頭は春華堂と共同でアワの栽培などを行っている、「NPO法人こいねみさくぼ」の中理事長と、
2015年から行っている水窪での取り組みや、まだ知られていない魅力をパネルでご紹介。

山や川などの大自然の恵みの他、塩の道や高根城など歴史的財産も多い町です。

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座ってばかりではもったいない、せっかく水窪まで来たので収穫体験。
現在栽培しているのは江戸時代から受け継がれている在来種のネコアシアワ。
かわいい名前の理由は、穂の形が猫の足のように見えることからこのように呼ばれています。
地元農家の石本さんから大切な種を譲っていただき栽培しています。

初めて見るアワに興味深々、普段は売られている粒の状態しか見られませんが、大きな穂に無数のアワ粒がびっしりついています。

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つづいて、稲架掛(はさが)け
竹で作った稲架に束ねたアワをかけていきます。

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この後2週間ほど乾かし、脱穀。
その後、唐箕(とうみ)がけ、精白という作業を経てお料理の材料として使える状態になるのです。

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さて、待ちにまったお料理の時間となりました。

まずはシェフのご紹介。
ふじのくに食の都づくり仕事人 「懐石いっ木」 一木さん。
京都「菊乃井」での修業を経て、浜松市田町にお店をかまえています。

▼懐石いっ木
https://www.wr-salt.com/ikki/home.html

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当日のみの特別な御膳を作っていただきました。
この日のために、水窪の郷土料理を食べたり地元のおばあちゃんに話を聞いたりと、
料理人のインスピレーションを刺激する出会いがあり生まれた料理の数々。

一木さんの実演にみなさん釘付けの様子。
美味しい料理が待ち遠しいです。

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お料理「水窪五穀御膳」をご紹介します。

【和え物】 五色の胡桃あえ
水窪の郷土料理である胡桃あえ、擦った胡桃を水窪産のお茶でのばすのが特徴です。
昔は弔事で食べられていたそうで、朝一番のお茶を仏様に供え、そのお下がりを使って胡桃あえをのばします。
今回は五穀屋にちなんで五色の食材、人参、いんげん、ささみ、水窪産アワ、糸こんにゃくを使います。
そして最後に水窪産の茶葉を振りかけます。
水窪産の胡桃のやさしい甘みとなめらかな舌ざわりの味噌に、様々な歯ごたえの食材が合わさり絶品の美味しさ。
お客様から「おかわり」が多かった一品です。

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【鍋物】 牡丹鍋
しし肉と大根、人参、ごぼうなど具沢山のお野菜の味噌仕立てのお鍋。
お肉と野菜の出汁と旨味が体と心に染みわたる贅沢な仕上がり。
こちらも「おかわり」が多く大人気でした。

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【煮物】 みさくぼじゃがたの煮っころがし
「じゃがた」とはじゃがいものこと。水窪在来種で小ぶりなサイズで身がしまっていて、煮崩れしにくいのが特徴。
出汁で茹でたあと、醤油などを絡めて炒めます。
タレが絡まったじゃがたはツヤツヤ。食欲をそそります。
みさくぼじゃがたに水窪のおばあちゃん手作りの醤油が香ばしい「おふくろの味」。

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【御飯】 川魚の一夜干しと高きびの炊き込みご飯
水窪産の高きびと一緒に炊いた御飯に、一夜干しにして焼いた水窪産の天然川魚をのせて完成。
美味しい湯気があたりに広がります。
水窪は水がとてもきれいで川魚が生息しています。
夏はヤマメやイワナのつかみ取り、冬はワカサギ釣りが楽しめます。

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【水物】 水窪産の梅ジュース と 紫蘇のアイスに山むすびを合わせて
梅ジュースの梅も水窪産。ダイニングに向けた打ち合わせで一木さんと水窪を訪れた際、ご近所の方から分けていただいたもの。
いっ木さんが仕込んでくださいました。

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水窪の山々に囲まれながら、皆さんにお料理を堪能していただきました。あまりのおいしさに何度もおかわりをしたお客様もいたほどです。
素材やお料理のことでシェフとの会話も弾みます。

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イベントは盛況のうちに終了しました。
お客様からは収穫体験を通じで栽培の大変さ、食べられるまでの加工作業などを知ることで、
一粒一粒の大切さを実感することができたと嬉しいお言葉をいただきました。
そしていっ気さんの繊細なお料理にも大満足。

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今回お越しいただいたお客様には、収穫体験で刈りとったアワを使った「あわ餅 みさくぼ」の引換券をプレゼント。
自ら収穫したアワを味わっていただけます。

一夜限りの『水窪五穀ファーム&ダイニング2019』を開催いたしました

 
お一人でも多くの方が水窪に訪れていただけることを願っています。
来年も「水窪五穀ファーム&ダイニング」を開催しますので、どうぞお楽しみに。