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五穀屋×職人醤油

対談 第2回 人との出会いは「宝箱」

「つながっていく出会い」・「一緒に行ってもいいですか?」で繋がる

間宮
間宮

万太郎さんは自分で会いに行って繋いでいるけど、本当に会わないとだめだって思うよね。
まずは会ってみないと始まらないっていうか。

間宮
間宮

万太郎さんみたいな、熱い人・プロの人っていうのは、本当にその土地や人の情報を持っている。
僕らみたいなその世界に触れていない人からすると絶対的な立場なんですよね。
魅力がある人に出会えた瞬間っていうのは、ビジネスで言えばチャンスというか。笑
最大の価値のあるもので、まるで「宝箱」。
インディージョーンズでいう、まだ開いていない宝箱を見つけた!みたいな。

ー 一同共感の「あ~」

間宮
間宮

現地に行ってその宝箱を開いた時に、どういう輝きのものなのかが分かるんだよね。
ダイヤモンドなのか、ただの煙なのか、きっと開けるまでは分からないんです。
今日は、万太郎さんっていう宝箱をあけちゃいました。

万太郎
万太郎

ありがとうございます。笑
一番初めにお会いした時もそんな感じでしたね。
あの時は、たまり系とか二度漬けみたいなところで青木弥右エ門さんを紹介して。それもまた宝箱で。

間宮
間宮

はい、その青木弥右エ門さんに初めて教えてもらったのが、お醤油屋さんも歌舞伎みたいに襲名の文化があるってこと。
そういう普段知りえない深いところが、我々にとっては価値のあるもので、商品開発とかストーリーとかに活きてくる。
なぜこの人たちが醤油をこの地で作るのか、とか知れるのは非常にありがたい。

南蔵商店

春華堂 間宮が開けた宝箱。それは、普通の人は知らない醤油蔵の文化。
実際に足を運び、話を聞くことで分かるその土地の文化はまさに宝の宝庫。

【南蔵商店】
愛知県知多郡にある140年以上の歴史ある醤油蔵。
「南蔵商店 青木弥右エ門 」は、襲名制で、先代が存命の間しかその名を継げないという。
その他、日本中の歴史ある醤油蔵も襲名制をとっているところが多い。
長きにわたり、味とともに名を残している。
https://minamigura.com/

▼万太郎さんとのコラボ商品であり、南蔵商店の三年熟成たまり醤油を使用した「山むすび職人醤油」
「山むすび職人醤油」の詳細はこちら

万太郎
万太郎

でもそういう出会いがつながっていくのは、間宮さんの「一緒に行ってもいいですか?」の一言がすぐでちゃうからじゃないですか。
行くのは大事だよってよく聞くけど、そこですぐに行こうっていう言葉が出てくるのがいいなぁって。

間宮
間宮

80%ぐらいは純粋な好奇心ですね。笑
この人が言っているんだから、本当においしいものがあるに違いないとか、きっとすごいに違いないとか。
それを純粋に共有したいっていう思いがありますね。
あとの20%はビジネスかな。やっぱり春華堂っていう会社にとって“いいお菓子”を生み出したいって思うので、その可能性を探してる。
だから、こういう機会は仕事っていうよりも、趣味みたいになっているのかも。
社内の会議でみんなにわーわー言っているよりも、リフレッシュになってる。笑
お菓子だけじゃなくていろんなものを見つけたり、出会いがあったりとか、発見がありますよね。

仕事と遊びが共存しているから、それこそ100%でやりきらないと!
100%でやらなかったら、ぷー太郎してた方がいいよ、きっと。笑

商品紹介

若い内から旅をせよ精神

間宮
間宮

あと、よく周りには言うんだけど、旅をしてほしい。
若いうちに、いろんな人に会いに行ってほしい。
いいパートナーが見つかるかもしれないし、新しい趣味が見つかるかもしれない。
まぁ、当然リスクもあるかもしれないけど。

万太郎さんが醤油に関わり始めた時の話もそうですけど、やっぱり若い子は懐に入りやすくて可愛がられる。
今の僕みたいな40代って、ものすごく中途半端ゾーンで。笑
出張に行かせるのも、なるべく若い子を行かせるようにしてるつもり。

万太郎
万太郎

その感覚ね、すっごくわかります!
春華堂さんも、若い担当者が醤油蔵まで行ってくれたじゃないですか。

間宮
間宮

あーはい。五穀屋の女性プランナーが行かせていただきましたね。

万太郎
万太郎

もうそれが僕もうれしかったですし、それ以上に作り手はすっごい喜んでます。
別件でみりん屋さんとお話しした時も「今度、春華堂の人が来てくれるんだー」ってすっごく喜んでたんですよ!
作り手の立場からすると、やっぱり使ってくれる人たちが来てくれる!っていうね。
伝えて受け取ってくれるのが次の世代の子たちだと嬉しいですよ。

木桶

2020年1月に小豆島で行なわれた、小豆島の醤油蔵と万太郎さんが発起人となって始まった「木桶プロジェクト」に春華堂メンバーも参加。国内外の作り手たちと交流を深めた。
この取り組みも、万太郎さんがつないできた出会いが形となったもの。

そうして若いころから自分の足で醤油蔵を周り、旅=出会いを続けている万太郎さん。
2007年に「職人醤油」を立ち上げて、38歳になった今は、醤油蔵さんとの関わり方が明らかに変わった。
すでに「職人醤油」というブランドを知っている醤油屋・醤油蔵が増えて、昔に比べて随分と話がしやすくなったという。

万太郎
万太郎

昔、僕の知り合いの大手醤油メーカーの研究者さんから、地方の醤油を学びたい!って連絡が来て、
3日で9軒の醤油蔵に行ったことがあるんです。
地方の小さな醤油蔵さんからすると、大手がなにしに来るんだ!って。ちょっと身構えちゃいますよね。笑
僕は醤油蔵さんとも仲がいいので「いいですよ~」って訪問を受け入れてくれるんですけど、
とある醤油蔵の工場長さんが”THE 職人”で。
ただでさえ口下手なんですけど、怒ってるのかな?というぐらい一言もしゃべんないんです。

しかし、ささいなことで事態は急展開。
実際に現場を見せてもらい、職人気質の工場長が「僕はこの麹の作り方が正しいと思っていて、ずっとこうやってるんです。」とこだわりを話していると、
研究者さんがポロリと「なるほど!この方法はこういう理論でこうなっているから、こうされるのは本当に理に適っていますね!」と言葉を漏らしたところ、
自分の感覚でやってきたことへのこだわりや麹への想いに、研究者さんのお墨付きをもらえたと感じただろう工場長は表情が打って変わって饒舌に。
さらに一つ一つ嬉しそうに説明をしながら、「この前作った麹、今冷凍してあるから取ってくるよ!」と駆け出したほど。
その後も1時間以上話し込み、次の予定に差し掛かりそうになるほど夢中のトークを繰り広げたのだとか。

万太郎
万太郎

醤油蔵さんの作り方って、大手からすると、なんでこんな作り方なんだっていうぐらい非効率なんですよ。
でも話を聞くと、理に適っていて勉強になったと。

場をかき回すことって、自分みたいな外の人間だからできることなのかなって。
今の僕のポジションだからできることなんだなって、その時に思いました。
見てるのも楽しいし、話を盗み聞きしているので、マニアックな知識も増えていくし、いいことづくし。
そういう出会いを繋げられるのが楽しいなーって本当に。

商品紹介

実際に自分で体感・体験する価値

万太郎
万太郎

九州の鹿児島に行った時に、醤油屋さんと会ってきたんです。
向こうは、甘味料が入っている甘い醤油が主流。
そのときに話題になったのは「東京人にとって九州の醤油はハードルがある」ってこと。
味が伝わりづらいからネットだとあまり売れない。
でもだからこそ、「鹿児島まで醤油を買いに来て」っていうメッセージはアリじゃないか、と。

万太郎
万太郎

東京で働く人の考える”鹿児島での充実した過ごし方”は、観光ガイドに掲載されている温泉とかだと思うんです。
その中で、あえて鹿児島に醤油を買いに行くっていう。
例えば、SNSのハッシュタグで「#鹿児島まで行って醤油買ってきた」と書けるのってすごいですよね(笑)
やはり、実際に自分が体感・体験することが価値をもっている。
本場の地域に行く、生産者に会いに行くなどは、キーワードになりそうな気がしています。

間宮
間宮

確かにそうですね。会いに行くことって大事。

万太郎
万太郎

実は実際に「必ずスーツケース持って鹿児島に醤油を買いに来てくれるご夫婦がいるんです」って。
しかも毎年来る。鹿児島の旅館に泊まって、スーツケース引いて醤油買うっていうのが、お決まりのコース。

間宮
間宮

ありきたりな旅とか観光地ではなくて、そういう意味とか価値のある旅はいいですね。
そういうのがあったらぜひ行きたいけど、個人レベルでは難しいから誰かがやってくれたら嬉しいよね。

万太郎
万太郎

例えば、お客さんと碧南の蔵を回るとか!受け入れてもらえるんじゃないかなって。
あそこはたくさん蔵があるから面白いんですよ!

商品紹介



二人の出会いのこだわりは、仕事をする上でのこだわりにもなっているようです。
純粋な好奇心、実体験から多くの「出会い」が生まれ、いくつもの「宝箱」を開けているよう。
出会いの先から生まれる今後の展望とは…

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