五のことづて

五穀-いつくさのたなつもの- ①五穀とは

“五穀×発酵×和のしきたり”をコンセプトに誕生した五穀屋。

「五のことづて」では、五穀屋が大切にしている五穀や発酵素材についても、発信して参ります。

五穀屋の和菓子、
素材についての第一弾の今回は、「五穀(ごこく)」についてお伝えいたします。

どうぞごゆるりと、おつきあいくださいませ。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

皆さんは、そもそも五穀が何を示すのか、ご存知でしょうか。

五穀はその名の通り、五種の穀物のことを指し、「いつくさのたなつもの」として、日本書紀や古事記にも記されている、古来からの穀物の考え方。

“五つ”の穀物とされていますが、その種類は時代によって様々。

現代では米(こめ)、麦(むぎ)、粟(あわ)、豆(まめ)、黍(きび) または 稗(ひえ)を五穀とするという説もありますが、
五穀屋では、これらを含めたさまざまな穀物を五穀としています。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

五穀の中でも、米、麦、豆は、普段の生活の中でもなじみのある食材。
しかしその一方で、粟、黍、稗などの穀物については、ほとんど知られていません。

こちらの写真の作物、
じつは五穀のひとつなのですが、

何の穀物の穂か、ご存知ですか?

正解は、こちら。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

小さくて丸い粒が特徴の「粟」の穂です。

粟は現在の日本では年間105t*生産されていますが、
これは、米の8万2千分の1の量。
米と比較すると、かなり少ないと言えます。

このような、米以外の生産量が少ない穀物は、現代では「雑穀」とひとくくりにされていますが、
米が主流になる前は、五穀のひとつとして米と同列に扱われ、大切にされていました。

飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと言われている、「新嘗祭(にいなめさい)」は、
古くから今に伝わる、五穀の収穫を祝う行事。

脈々と受け継がれ、現代でも11月に宮中祭祀として皇居の宮中三殿で行われているほか、
全国の神社でも斎行されています。

私たちは、このような”日本古来の考え方”を大切にし、
五穀それぞれを尊重するブランドとして、
五穀を使用した和菓子を作っています。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

さらに、五穀の魅力は、その歴史的な価値にとどまりません。

それぞれの穀物が持つ、独特の”風味”や”食感”によるおいしさはもちろんのこと、
最近では、乱れがちな現代人の食生活を整える面でも見直されています。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

大麦に含まれる「水溶性食物繊維 β-グルカン」は、
コレステロール値を下げ、腸内環境を整える効果があると知られています。

こちらのようにお米と一緒に炊く「もち麦」なども販売されており、
最近では「機能性食品」として認められるようになりました。

五穀-いつくさのたなつもの-  ①五穀とは

プチプチ、もちもちした食感や、
独特の香ばしい匂いを楽しみながら、
からだがよろこぶ、手軽なサプリとして、
毎日の食事に取り入れる人も増えています。

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皆様、いかがでしたか?

第一回の今日は、
五穀の由来と魅力について、おおまかにお伝えいたしました。

この記事を読んでいただいた方に、
少しでも五穀について、興味を持っていただけたでしょうか。

今後は、五穀それぞれの魅力について、美味しさ、栄養、逸話など、
より深く掘り下げてお伝えして参ります。

どうぞ、お楽しみに。

*粟、米の収穫量はそれぞれ2013年の統計データとなります