粟の栽培の前は茶畑だったこの土地、
お茶の根や大きな石を取り除き、平らにするところからのスタートとなりました。
また、お茶の栽培によって土壌の性質が酸性になっていて、
しっかりと粟が育つのか、心配していた畑でした。
そんな月夜平の今の様子がこちら。
私たちの不安をものともせず、すくすくと人の肩ほどの高さまで育ってくれた粟。
地面が見えないほどに成長し、一面に広がっています。
太陽の日差しを浴びながら成長する粟に、秋の収穫への期待が高まります。
—————————————————————————
自然の豊かな天空の畑水窪は、粟の栽培には絶好の場所ですが、
その自然こそが時に敵となることも。
写真のこちらは、長尾の畑の粟の葉。
このちぎられたような跡、何か分かりますか?
これは、実は鹿が食べた跡なのです。
1年目には畑丸ごと鹿に食べられてしまったこともありました。
人間にとって、古来から大切に食されてきた粟は、動物達にとってもごちそうなんですね。
これからは大切な実りの時期。
鹿や鳥から粟を守るため、ネットを張ることにしました。
背丈も大きく、畑一面の粟の上すべてにネットを張るのは至難の業でしたが、
地元の方々のお力をお借りして、なんとか全体を覆うことができました。
これから、いよいよ秋に向けて穂が育っていく粟。
秋の収穫に向けて期待に胸を膨らませつつ、大切に見守っていきます。
今後も引き続きご報告して参りますので、どうぞお楽しみに。
今年も4月に作付けを行い、「長尾(なごう)・西浦(にしうれ)・月夜平(つきよだいら)」の3つの畑で粟を育てています。
▼4月の作付けの様子はこちら
http://gokokuya.jp/blog/detail.php?product_id=411
4月の作付けから、4ヶ月経った今、
夏の燦々と照りつける日差しの中で、力強く成長する粟の様子をご報告いたします。
—————————————————————————
こちらは、4月の作付け前の月夜平の畑。
水窪川の右岸に面した、河岸段丘地に位置し、東向きで日当りのよい畑です。
実はここ、過去に縄文時代の土器や石鏃(せきぞく)が発掘された遺跡でもあり、
地元の方々には「月夜平遺跡」として知られているんだとか。